繭の糸給食ししゃも提供先「山田水産」さんが、
日本経済新聞(2022年11月27日・28日発行)に掲載されました!!
【以下、11月27日・28日発行記事より】
ウナギ完全養殖が視野 大分の事業者、人工授精で稚魚に
山田水産はウナギの養殖から加工までを手掛ける(鹿児島県志布志市)
ウナギ養殖の山田水産(大分県佐伯市)は人工授精で誕生させたウナギの幼生をシラスウナギと呼ばれる稚魚に成長させることに成功した。養鰻(ようまん)事業者としては国内初とみられ、人工的に誕生させたウナギに次世代を生ませる「完全養殖」に一歩近づいた。天然物に依存してきたシラスウナギの安定生産に道を開く可能性がある。
完全養殖は水産総合研究センター(現水産研究・教育機構)が2010年に世界で初めて成功した。同機構も山田水産の成果を確認している。山田水産は20年11月に人工授精による受精卵のふ化に成功し、22年春に「仔魚(しぎょ)」と呼ばれる幼生からシラスウナギへの変態を確認した。変態に成功した十数尾のシラスウナギが順調に育てば、23年中に成魚になる見込み。一部は人工授精に使う親ウナギに活用し、技術の確立を目指す。
日本のウナギ養殖はシラスウナギの全量を天然物に依存しており、漁獲量の減少がウナギ高騰を招く構図が続く。漁獲量減少は生息環境の悪化や乱獲が原因とみられ、14年には国際自然保護連合(IUCN)がニホンウナギを絶滅危惧種に指定した。
ニホンウナギは太平洋のマリアナ諸島付近で産卵し、ふ化後は幼生からシラスウナギに成長しながら日本に泳ぎ着く。シラスウナギの漁獲量は1960年代に年間200トンを超える年もあったが、80年代には20~40トン程度に減少。2019年漁期は3.7トンまで落ち込んだ。
水産庁は持続可能な養殖を目指し、ニホンウナギを含む主要養殖対象種の人工種苗比率を50年までに100%に引き上げる目標を掲げる。シラスウナギも17年度から大量生産システムの実証事業が進む。山田水産は22年度から参加し、飼育技術の研究に取り組んでいる。
同庁によると、人工シラスウナギの1尾あたりの生産コストは16年度時点の約2万7000円から20年度には3000円程度に下がったが、天然ウナギの取引価格(約180~600円)との差はいまだ大きい。人工ウナギは生産量が少なく、1年間に必要とされる1億尾に遠く及ばない。ふ化率のばらつき、幼生から稚魚への変態の難しさが壁となっている。
「まずは育ったウナギをかば焼きで食べられるようにするのが目標」(山田水産の山田信太郎社長)。人件費などコストも商用化には遠い水準というが、完全養殖は「水産資源を持続可能にするために避けて通れない。トライアンドエラーを繰り返しながら挑戦を続けたい」と意欲をみせる。(久永純也)
【公式HP】 https://yamadasuisan.com/
【ししゃも特化インスタグラム】https://www.instagram.com/yamadanoshishamo/
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