保育に関わる人・税金を納めてる国民の方へ
今、保育業界の大切な何かが崩壊しそうだから、拙いけど私なりの考えを表そうと思います。
大切な人が急に感染して数日後、遺骨を受け取ることしかできない人…
私が予想できない境遇の方がいることでしょう。
そんな中でほとんどの保育事業者は休園しても"公費"を受け取ることができます。
つまり事業としての収入が大幅には減らないのです。(あくまで今日現在は、の話です)
制度により、利用者様へ保育料返金も伴う場合もあるため減収もあります。
それでも基本の運営費を受け取ることができ、社員の雇用を続けることができるため
この点で言えば資金理由の倒産確率は極めて低いのです。
休園中の保育士たちの過ごし方も法人により様々でしょう。
在宅勤務、自宅待機、園から家が近い人は出勤、園児がいなくても出勤などなど。
昔、私の母が経営していたリフォーム会社は業績不振で、母は事業をたたみました。
夫の祖父が創業した老舗アパレル企業。(8年前結婚したときは、玉の輿に乗ったと思った。笑)
夫が三代目社長になる予定だった家業は、業績不振で4年前にファンドの会社になり、夫は退職しました。
私の会社は2014年5月に設立して5年間は本当に何度も大変なことがありました。
立ち上げたばかりの保育園は、社員の採用費と、雇用した社員へ払う給料と賞与で精一杯
私が保育事業から給料を頂いたことはありませんでした。
だから今、採用も落ち着いてきて仲間と笑い合えることに有り難みを感じます。
私は安心安定と真反対の価値観で生きてきて、企業の存続も当たり前ではないことを目の当たりにしてきました。
保育園は休園しても公費を受け取ることができると知り
安堵と共に、この仕事の社会的責任と意味を認識しようと強く思いました。
そして、それをきちんと社員も知る必要があるから、私から社員に伝えようと決めたんです。
4月8日から臨時休園をし、すでに在宅勤務が始まっている4月末に
約60人の全社員を、15組位にグループ分けして、グループごとにテレビ電話をしました。
皆んな揃って、恐れた顔をしながら3.4回首を横に振ります。
「そうだよね。会社もね、来月の収入が9割減したら
どんなに皆んなを愛してても大切でも給料を払えなくなるんだよ。
今、世の中のあちらこちらでそんなことが起きてるの。
でもね、私たち保育事業者は、有難いことに公費を頂けるの。
会社から社員へ給料を払うんだけど、それは会社が公費を頂けるからできることなんだよ。
受け取る意味をちゃんと認識して、仕事で返す必要がある。
保育は国としても必要なインフラなんだよ。
本質的には保育士に払われてるのではなく、こどもたちのために払われてるんだよ。
だから、私たちはこの休園期間の時間を、未来、こども、保護者、社会の役に立てるように
個人としてチームとしてもプラスになるために費やそう。」そう、お願いと約束をしました。
最近、ネットニュースでコロナ休園期間中の保育士給与の記事を目にします。
生活ができなくなったらどうしようという恐れがあることもわかります。
でも忘れないでください。今、自分以上に恐怖のドン底にいる人がいることを。
「事業者は公費を受け取ってるんだから、保育士は給料をもらえて当然」ではなく
「給料は仕事の報酬として受け取るもの」ということ。
私たちが手にするお金は誰かが払ってるお金ということ。
お金や仕事の根本的なことを社員たちには忘れてほしくなかったのです。
このことは、国民の多くが関わっている話だと思います。
あなたが払ってる税金の一部も、「こども・社会のため」に投じられてるのです。
繋がっているんです。ありがとうございます。だから保育事業者の私たちは活かしてまいります。
パート社員→勤務なし 休業手当6割補償
こどもたちが元気に登園して、日本中の保育士たちが笑顔で仕事ができる日が待ち遠しいです。
保育士って、こどもたちに道徳観を伝えていく仕事ですから
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/hoiku/30085/